2018年3月13日火曜日

偶然が儀式になってしまうとき・前編

 「そんなつもりなかったんだけど」っていう除霊がある。何気ない会話の中で、ツッコミとしておでこをぺちんと叩いたら、やられた方がそういうことに慣れてなくて、それはもう凄くびっくりする。びっくりしすぎて泣いちゃうとか、そのくらいのレベルで。

魂の形が変わる、とでも言えば想像しやすいかしら。その瞬間、叩かれてびっくりしたときだけね。

そうすると、魂の形に合わせてべったりくっついてた生き霊なんかが、パカッと外れちゃう。

「あれ? 肩こりが消えた」とか「頭痛がなくなってる」とか「腰が」とか、分かりやすい形で体調が良くなったりする。長年悩まされてた霊障が治っちゃう。

慢性の不調が消えるんだから、やられた方は感動するよね。それはいいんだけど、あちこちに言って回ったり、「この人にはそういう能力があるのよ」なんて言い出したりしちゃうと厄介なことになる。

評判に振り回されてというか、その気にさせられて霊能者を始めちゃう。「第一発見者」がもう、側近としてぴったりくっついて、先生先生と宣伝して回る。先生らしく、霊能者らしく振る舞うようになると、儀式っぽいこともやりたくなって、どこかで見たような、それっぽいことを取り入れるようになる。心の底では自信ないからね。外側を固めたくなるのよ。

つづくのよ


Shin01

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。